【徒然読書日記】 その8 夏への扉
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
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「彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、必ずその一つは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ」
先日雨に関わる本を紹介したら、気が早いですが夏が気になってしまいました。
「SF界の長老」とも呼ばれるロバート・A・ハインラインの作品の中でも、特に日本において高い評価を得ている作品。仲間の裏切りから望まぬまま未来へと飛ばされた男が、再び時を超える手段を得て再起を試みる。
表紙の猫につられて買った本だったが、心に活力を与えてくれるすばらしい本であった。
タイムスリップ要素はあるが、がっつりSFという訳ではなく、SF初心者の方にもおすすめ。前半の裏切りによる没落から、伏線を回収しながらの復活劇は見ていて爽快です。
諦めないこと、行動することによって現状を打破する主人公の姿に勇気をもらい、辛い時や迷った時に読み直したくなる本です。