【徒然読書日記】 その8 夏への扉

 

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

「彼はいつまでたっても、ドアというドアを試せば、必ずその一つは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ」

 

先日雨に関わる本を紹介したら、気が早いですが夏が気になってしまいました。

 

「SF界の長老」とも呼ばれるロバート・A・ハインラインの作品の中でも、特に日本において高い評価を得ている作品。仲間の裏切りから望まぬまま未来へと飛ばされた男が、再び時を超える手段を得て再起を試みる。

表紙の猫につられて買った本だったが、心に活力を与えてくれるすばらしい本であった。

タイムスリップ要素はあるが、がっつりSFという訳ではなく、SF初心者の方にもおすすめ。前半の裏切りによる没落から、伏線を回収しながらの復活劇は見ていて爽快です。

諦めないこと、行動することによって現状を打破する主人公の姿に勇気をもらい、辛い時や迷った時に読み直したくなる本です。

 

 

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表紙の猫につられました