【徒然読書日記】 その2 イルカの島

 

イルカの島 (創元SF文庫)

イルカの島 (創元SF文庫)

 

 

その2 イルカの島

SF界の巨匠 アーサー・C・クラークの著作。

沈没した船から海を彷徨うこととなったジョニーはあるイルカに助けられる。そして運ばれた先ではイルカの研究所と人語を解するイルカ達がいた。

SF的アイデアを基にしながら、鮮やかな自然描写によって展開されるジュブナイル小説

海洋描写の美しさは本当に見事でぜひ夏に読んでいただきたい。ちなみに私は読んでいてドラえもん のび太の南海大冒険を思い出した。人類の未探索範囲が広大であった時代ならではの未知への探求は実にワクワクとした感情を呼び起こす。

 

・・・ちなみに現実世界でのイルカは1990年代から訓練による軍事利用が行われている。

かつてのSFアイデアがこんな形で実現されているのは複雑な気持ちだ。

動物との関わり方についても考えさせられる。

 

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イラストも非常に美しい