【徒然読書日記】 その54 不可解なぼくのすべてを
社会には性別を持たない人々がいる。
最初は最近増加している「男の娘」モノかと思っていたが、
読み進めていくと想像以上に重いテーマの作品でした。
男性、女性という性別の括りに入ることを良しとしない
人々「Xジェンダー」という存在を中心として、
トランスジェンダーや同性愛者の人々を交えて悩みや
考え方に触れていきます。
・性別を持ちたくないという人がかわいらしい服装をする。
・男性と見られたくない≠恋愛対象が男性。
・「男の娘」と表現されることは嬉しい?それとも不快?
外から見ると同じ女装男子でも、その考え方や内面は
個々に違っています。たとえばタイでは、性別は2種類
ではなく18種類あるという考え方がありますが、
それでもあてはまらないものはあり、新しい表現が生まれています。
自身の性別というアイデンティティーに対して
どのような考え方を持つ人々がいるのか、
視野をひろげてくれるという意味で読む前後で
大きく予想を裏切られた作品でした。
(あとキャラクター達がみんなカワイイので、目に嬉しい作品です)