【徒然読書日記】 その30 レッドドラゴン

 

 

みなさんはTRPGというものをしっているでしょうか?

携帯ゲーム機などでRPGをプレイしたことがある人は多いかと思いますが、こちらがコンピューターを用いたものが主なのに対して、TRPGは人と人が対面でキャラクターになりきってサイコロで成功・失敗の判定などを行う遊戯です。

 

今回紹介するレッドドラゴンは、そんなTRPGを5人の有名作家、シナリオライターが専用のセットでオリジナルキャラクターとしてストーリーを紡いでいきます。今作は実際に5人がTRPGを行い、そのストーリー・会話をネット上で公開したものを書籍としてまとめたものです。

参加したのは虚淵玄奈須きのこ・紅玉いずき・しまどりる・成田良悟さん。この5人がキャラクターを作成し、舞台設定・進行を三田誠さんが行いました。

 

世界を支配する7柱の竜、その1柱たる赤の竜が狂気に墜ちた。彼らの使命は神に等しき狂った竜を殺すこと。ニル・カムイという島国を舞台に、大国の思惑、大国の支配から脱するための革命団、短命の魔物の少女、さまざまな想いを抱えた英雄達の願いの果ては如何に。

 

私が好きな作家さんが多数参加していたため手に取った作品ですが、やはりキャラクター性や会話がおもしろい!気になる作家さんがいる。TRPGに興味があるといった人はぜひおすすめです。近年動画としてTRPGを投稿される方が多くなっていますが、本職の作家さんと世界設定の作りこみがすさまじく圧倒されること間違いなしです。

 

加えて挿絵が多く挿入されているのですが、このイラストがまた美しい。ストーリーの合間に目にするイラストはキャラクター達への感情移入を促進し、より物語に没入していきます。スマホで撮ったものですが、一枚掲載したいと思います。

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