【徒然読書日記】 その26 眼球綺譚

 

眼球綺譚 (角川文庫)

眼球綺譚 (角川文庫)

 

 

著者:綾辻行人

推理小説を中心に執筆しているがホラー小説でも名を馳せており、その力量を遺憾なく発揮した一作。館シリーズやアニメ・映画化もされたAnotherが有名だが、本作は短編集となっており入門編としてもおすすめ。

私はこの本で綾辻作品にふれ始めた。

・首切り死体の前で何かを待ち続ける男

・繭を作り変化していく魚だと思っていたなにか

・悪食趣味の夫婦が訪れたレストランで会員ランクが上がるごとにゲテモノ度合いが上がりそれはやがて人食へと足を踏み込んでいくが・・・

などなど全7作が収録されており、一作一作が目を離しがたい魅力を放っている。

 

余談だが綾辻行人氏は以前紹介したFateシリーズの原作者:奈須きのこ氏に強い影響を与えた作家でもあり、つい最近でも綾辻氏の作品のオマージュといわれるストーリーを執筆されている。私はもともと奈須氏の作品のファンであり、そのつながりで当作品を読むようになったが系統は違うながらも惹きつけられる作品の多い方である。