【徒然読書日記】 その50 チベットの焼身抗議

 

チベットの焼身抗議 (太陽を取り戻すために)

チベットの焼身抗議 (太陽を取り戻すために)

  • 作者:中原 一博
  • 発売日: 2015/10/05
  • メディア: 新書
 

 

国家による弾圧、抗議のための死、

政府に回収される遺体と情報隠蔽

 

これが現代で 現実に起こっている。

 

中国によるチベット人チベット仏教への弾圧に

反抗して100人以上のチベット人焼身自殺を

行っている。デモは警官と軍部に武力鎮圧され、

日々の監視と不当弾圧を受けた彼らには

個人単位で不服従を示すことで抵抗している。

 

服従したと見なされれば、より監視と不当な

扱いをうけることを彼らは過去から知っている

のだ。けれどその精一杯の抵抗も時間と共に

抑え込まれてしまう。世界は彼らが不当な扱いを

受けていることは認識していても中国の強大さ

のために口出しできない。

 

だからといって、なかったことにしては

ならないのだ。一人でも多くの人にこの事実を、

この必死の訴えを知ってもらいたい。

 

中国と日本、同じ儒教文化の国であっても、

日本では信仰の自由から学園や土地を支配される。

中国では弾圧によって国家指導部のために人権を

踏みにじる。

ここまで違いがでるものかと戦慄した。日本の

平和さに安堵するとともに、これらの悲劇が話題に

あがらない自分たちの無知さに悲しみを覚えた。