【徒然読書日記】 その19 地下にうごめく星
そこにはさまざまな人間が集まる。
アイドルに惹かれる者。宝塚歌劇団に憧れながらも叶わぬ者、自分を天使だと信じる者、女装アイドル、限界を感じながらもその場に留まろうとする者。
地下アイドルという雑多でありながらも確かに輝きを放つ場所で、彼らは歪ながらも生きている。
薄暗い雰囲気を持ちながらも、輝きを目指す彼らの生き方を描いたこの作品はやはり青春小説となるのだろう。全く異なる人間が流れ着き関わりあう様子を見ているとタイトルの「地下にうごめく星」というタイトルに納得させられる。