【徒然読書日記】 その6 タビと道づれ

 

 

電車に乗った女の子「タビ」はふと気が付くと意図せぬ街へ運ばれていた。それは幼いころに憧れた先生との思い出の街だった。その街は今不思議な現象に覆われていた。同じ一日を何度も繰り返すのだ。ループの影響を受けない人々と共に、不思議な街でかつての恩師を探す。主人公は「タビ」だが、それぞれのキャラクターに想いがあり、時折視点を変えながら物語は進んでいく。

 

たなかのかさんの代表作。やわらかなタッチのイラストと深みのあるキャラクター達が魅力的な作品です。優しい人たちの中にも痛みがあり、その痛みを受け入れて前に進んでいく。そんなエネルギーと優しさを感じさせてくれる作品です。本当にキャラクター達が素晴らしい!

 

 

ちなみに私が一番好きなキャラクターはお巡りさんのニシムラさんです。

「どうしていつも、僕のいない世界はこんなにもキレイなんだろう。」第4巻より引用

 

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全6巻と程よく読みやすい冊数です。