【番外編】 ビール「ヒューガルデン」&「オーラ・ドゥ」

 

 

前回ワインを紹介しましたが、

tatarianaster.hatenablog.com

今回はお酒繋がりで好きなビールを2種類紹介です。

 

1つ目がベルギーのビール「ヒューガルデンホワイト」。

ベルジャンホワイトという種類のビールで、特徴はオレンジピールコリアンダーのような香辛料を使用しており、苦味がなく非常に爽やかな味です。

私はビールの苦いのが苦手だったのですが、日本のビールはピルスナーというホップの苦味を特徴としていますが、外国のビールを試していみるとホップの苦味のないものも多く、ビールに関心を持つようになるきっかけとなった1品でした。こちらはKALDIなどで手軽に購入できます。

 

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ヒューガルデンホワイト

もう一品は英国スコットランドの「オーラ・ドゥスペシャリザーブ12」。

こちらは焙煎した麦を使用したスタウトという種類のビールで色も真っ黒です。

味はコーヒーのようなコクと苦味があり、ホップの苦味とは違った豊かな味わいがあります。ヒューガルデンはゴクゴク飲んでいける軽やかさがありましたが、オーラドゥは重厚な味でワインのように時間をかけてゆっくりと飲んで味わうのが美味しいです。チーズやバニラアイスが肴に合います。取扱い店はやや少ないですが、私はリカーズハセガワ店を利用しています。

www.liquors-hasegawa.com

 

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オーラ・ドゥ スペシャリザーブ12

ちなみに12という数字はハイランドパーク12年というウイスキーの樽で熟成させたという意味で、同様に18年版もありますが、そちらは苦味が強くなっており、私は12年がおススメです。

 

【番外編】イタリア赤ワイン 「カサーレ ヴェッキオ モンテプルチャーノ ダブルッツォ」

 

 

前回紹介した「神の雫」がきっかけで苦手だった

赤ワインにハマってしまった私ですが、

特に好きなワインがイタリアの「カサーレ」

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神の雫 13巻より

イタリアワインはフランスワインなどに比べて

タンニンの渋さを感じない印象ですが、

このカサーレは適度に酸味を感じた後に、

果実のコクを感じて爽やかな後味で

非常に飲みやすい!

 

ワインの渋みが苦手という人には一度

飲んでみてほしい一品です。

私はこれを飲んでワインに対する

印象が変わりました。

イタリアワイン全般や白ワインが

好きな人にもおすすめです。

 

価格が2,000円以内かつKALDIなどで

手軽に購入できるのも嬉しいところ

 

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カサーレ

今回は私が一番好きなワインについての紹介でした。

 

 

 

【徒然読書日記】 その56 神の雫

 

 

前回は珈琲マンガでしたが、今回はワインマンガです。

大筋としては著名なワイン評論家の息子が、父親の死に際してワインコレクションを継ぐために、ワインに対する評価からどのワインかを当てる試験を受けるというもの。ワインの評価も木漏れ日や海といった自然を用いた表現が多く、そこから国や製造事業者、製造年まで絞り込んでいくという神業のような技能です。

 

本作の見どころは何といっても、ワインの味や香りに対する描写の緻密さです。豊かな表現によって描かれるワインがいったいどんな味をしているのか想像を掻き立てられ、もともとさほどワインを飲むわけでもなかった私も最近はワインばかり飲んでいます。タンニンの渋さが苦手に思っていましたが、ちゃんと種類を選べばまるでコーヒーのようなコク、深みを味わうことができ、いろいろな種類を比べる楽しみを知ることができました。

 

嗜好品を楽しむにはまず、興味をもつことから!

この作品を見て、こんな表現をされるこのワインは一体どんな味わいなんだろうと思ってもらえれば、ワインを楽しむ第一歩となってくれる一冊だと思います。

 

この作品の続編「マリアージュ」といものもあり、こちらはワイン単独だけでなく食べ物との食べ合わせを扱っています。

【番外編】珈琲「ブギス」&「エアロプレス」

昨日あげた漫画「バリスタ」で学んだ美味しい珈琲について紹介します。

 

まずは何よりも珈琲豆!

もともとはグアテマラの深煎りやマンデリンの中深煎りが好きだったのですが、今一番好きなのはウガンダブギス(ブギシュ)種の深煎り。

豊かな香りとしっかりとしたコクが満足感を与えてくれる珈琲です。

日本だと扱っている店が少ないのですが、私はヤトカコーヒーさんで購入しました。

jatkaa.stores.jp

他にもCOMPASS COFFEEさんでも扱っているようです。

www.compass-coffee.com

酸味が少ない珈琲が好きな人はぜひ一度飲んでみてほしいです。

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バリスタ 「ブギス」を描いたワンシーン

 

もう一つが淹れ方「エアロプレス」。これは手で押したときの空気圧で珈琲を抽出する方法で、圧力をかけることで通常よりも珈琲成分を多く抽出することができる淹れ方です。通常のドリップよりも濃厚かつ雑味が少ない味になり、珈琲を飲みなれてより珈琲らしい濃厚な一杯を自宅で淹れたい人におすすめです。

 

エアロプレス エアロプレスゴー

エアロプレス エアロプレスゴー

  • 発売日: 2020/04/01
  • メディア: ホーム&キッチン
 

 

【徒然読書日記】 その55 バリスタ

 

バリスタ 1巻 (芳文社コミックス)
 

 コーヒーを入れ、提供するプロ「バリスタ

そんな職業に就く主人公が喫茶店、バー、

競技大会など様々な立場でコーヒーと

触れ合う。

そこで出会う人々も多種多様だ。

大手接客業や個人経営店、趣味がこうじた

一般人、立ち位置が変われば見えるものが

変わる。

品質や供給体制の問題、業界構造そのものが

抱える農園の不遇。収益を得られない珈琲

農園を辞め、麻薬栽培に手を出す農園が後を

絶たないなどこれまで知ることはなかった。

珈琲というものをこれまでと違った目で

見るきっかけとなった。

 

小難しいことを言ったが、やはり珈琲マンガ

としての見どころは美味しそうな珈琲だ。

エスプレッソ、カフェオレ、ラテアートに

お酒やクリームを加えたアレンジ。

淹れ方による違い、豆が持つ特色。

 

読んでいると自分でも珈琲を入れて

みたくなる。

もともと珈琲は好きだったが、この本を

読んでから器具や豆にこれまで以上に

こだわるようになった。

そちらについても後日、文に記載したい。

【徒然読書日記】 その54 不可解なぼくのすべてを

 

不可解なぼくのすべてを (1) (MeDu COMICS)

不可解なぼくのすべてを (1) (MeDu COMICS)

  • 作者:粉山カタ
  • 発売日: 2019/01/31
  • メディア: コミック
 

社会には性別を持たない人々がいる。

 

最初は最近増加している「男の娘」モノかと思っていたが、

読み進めていくと想像以上に重いテーマの作品でした。

男性、女性という性別の括りに入ることを良しとしない

人々「Xジェンダー」という存在を中心として、

トランスジェンダーや同性愛者の人々を交えて悩みや

考え方に触れていきます。

 

・性別を持ちたくないという人がかわいらしい服装をする。

・男性と見られたくない≠恋愛対象が男性。

・「男の娘」と表現されることは嬉しい?それとも不快?

 

外から見ると同じ女装男子でも、その考え方や内面は

個々に違っています。たとえばタイでは、性別は2種類

ではなく18種類あるという考え方がありますが、

それでもあてはまらないものはあり、新しい表現が生まれています。

自身の性別というアイデンティティーに対して

どのような考え方を持つ人々がいるのか

視野をひろげてくれるという意味で読む前後で

大きく予想を裏切られた作品でした。

 

(あとキャラクター達がみんなカワイイので、目に嬉しい作品です)

【番外編】 映画「PSYCHO-PASS 3 FIRST INSPECTOR」

 

前編(Ziggurat Capture Part 1)

前編(Ziggurat Capture Part 1)

  • メディア: Prime Video
 

 

コロナ騒動の影響で映画館が閉鎖してしまったため、

見に行けないかと思っていたら上映予定日に

Amazonプライムで閲覧できました(笑)。

 

映画館の大迫力で見ることはできませんでしたが、

楽しみにしていたサイコパス続編を堪能できたので

満足です。内容としても通常アニメで丁寧に

描いてきた「狐」との対決を楽しむと共に今後にも

期待を持たせるものでした。

 

タイトルから梓澤との対決のみで、「狐」という組織

については、また別映画でするのかというパターンを

危惧していましたが、そんなことはなく今作で3部は

しっかりと完結させています。

ただメインが梓澤となっており、通常アニメ版での

主人公陣営や「狐」陣営についてはまだ謎があり、

今後明かすような雰囲気を漂わせていました。

もしかすると以前紹介したASYLUM・GENESISのように

書籍版で展開していくのかもしれません。

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一つの決着をつけながらも、いくつもの未知を残し

ファンに考察や今後への期待の余地を残す作品でした。

 

詳細は実際に見て楽しんでほしいので、

触れません(笑)。

Amazonプライムで無料視聴可なので

ぜひご覧ください。

【徒然読書日記】 その53 時計じかけのオレンジ

 

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)
 

 

強制された善良さは正しいのか?

 

強盗、暴行、レイプ・・・

数々の悪行を働いた15歳の男は矯正のため、

ある実験を受ける。

暴力や犯罪、人の死を見ると不快感を与えて悪行に対する

負の条件付けを行うというものだ。パブロフの犬

犯罪防止のために人間に行うというのは面白い考えだと

思ったが、実験の結果得られたのは悪行を忌避する善良さ

ではなく悪行を考えると行動不能になるという束縛だった。

 

その後男は、暴力に対する防衛行動さえ行うことができなく

なり、過去の行いに対する報復に怯えることとなる。

自業自得ではあるのがだ、その様は我々に善行を強制される

ことは正義といえるのかと考えさせる。

 

人は自分の意志で正しい行いを選ぶから価値があるのか。

強制されたものであっても悪行が為されないのであれば

正しいのか。

あなたはどう考えますか?

 

システム化(時計仕掛け)された意思決定(オレンジ)に

価値はあるとおもいますか?

【徒然読書日記】 その52 花守の竜の叙情詩

 

 

妾の王子と亡国の王女。

王道ファンタジー

 

 

全3巻という手ごろな量でありながら、非常に完成度が高い。

侵略国の王子と侵略された亡国の王女の恋物語

 

人界に干渉する神、兄に恋心を抱き嫉妬に狂った妹、

人の悪意に入り込む悪魔、神に仕える銀竜など多くの

関係の中で二人は互いを愛していく。

互いを守るために、国を超え神々の闘争に巻き込まれることと

なった二人は記憶を奪われ、人であることを奪われ

さまざまな苦難に苛まれる。

 

物語の大半はそういった苦痛が大半でありながら、

お互いへ向ける愛情がゆえに耐え忍ぶ。

その献身の姿は胸を締め付けるような感動を与えてくれる。

愛情を深めていく過程と、それゆえの苦しみの描写が丁寧で

ライトノベルとは思えないほど、感情移入ができる作品でした。

これまで読んだライトノベル作品の中でも屈指の切なさと

感動を与えてくれた物語でした。

 

個人的におすすめの感動系ライトノベル

松山剛 雨の日のアイリス

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ハセガワケイスケ しにがみのバラッド

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紅玉いずき 人喰い物語シリーズ

 こちらも近々ブログに載せたいです。

【徒然読書日記】 その51 アルジャーノンに花束を

 

 

知的障害を抱える男が大学病院の臨床実験によって

天才的な知能を得るお話。

 

もっと頭が良くなりたい。

知能が高い方が幸せになれる。

 

現代社会を生きる上で多くの人が同意することでは

ないでしょうか。けれどそうではないとこの物語は

訴えている。

 

幼児程度の知能しかなかった男は頭が良くなりたいと

実験に参加して見事に高い知能を得たけれど、

それによって得たものは孤独だった。それまで自分を

馬鹿にしながらも最低限のところでは面倒を見てくれた

人々は心底嫌悪を示すようになり、尊敬した先生方は

より高い知能を得た後では虚飾の権威を振りかざして

いたことに気付き失望する。

 

そしてさらに・・・

一度得た知能、人格を再び失うことに恐怖する。

急激な変化は自身にも、周囲にも痛みをもたらすのだ。

自分にないものをねだるのではなく、自分が持つものを

尊重して身近にある幸福を享受することこそが幸せ

なのだということを、この物語は伝えてくる。